明治時代の横浜元町の地。フランス人のアルフレッド・ジェラール氏が初の洋瓦「フランス瓦」(別名ジェラール瓦)の製造を始めたそうだ。洋館の普及に伴い、洋瓦の需要を見込んだビジネスであったのだろう。(「古民家に佇むもの」記事冒頭の苺ケーキは、横浜元町の老舗「霧笛楼」のもの!)
ジェラールさんといえば!いつも個展をさせていただくCROCO ART
FACTORYさんのすぐ近くに「ジェラールの水屋敷(貯水槽)」というのがあって、洋瓦も貯水槽も同一人物ジェラールさんの功績なのだ!
さらに調べると、ジェラールさんの「フランス瓦」の工場は、貯水槽に隣接する現在の「元町公園(元町プール)」の場所にあったそうで、山手の洋館との関係も頷けるところである。友人宅である「古民家」の瓦も、友人自ら山手の洋館を訪ね当時のアンティークを使ったそうで、震えるほど感動した。
日本の陶工の器用さ危機と感じたのか、ジェラールさんは工場に日本人をシャットアウトし、中国人を雇用したそうだ。「ジェラールブランド以外は偽物だ」というプロモーションまで出すほど。和瓦は奈良時代(飛鳥寺の法興寺)が始まりとあるが、和瓦は洋館には見合わず、必死に洋瓦の生産を追求したようだ。遅れること50年後、愛知の三州産地でようやく洋瓦の生産が始まったそうだ。
※瓦については、友人のお話しと、こちらのサイトより学ばせていただきました。
ウィキペディア「粘土瓦」
瓦夢考房さま
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