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MEDIA AMBITION TOKYO が目指すもの
東京が置き去りになる前にアートで東京を変えよう(★詳細)
出先から少し汗ばむような急ぎ足で、ビジュアルデザインスタジオ[WOW]と、クリエイティブプラットフォーム[SANDWICH]の共同オープンラボプロジェクトMAT Lab.に向かった。
共同オープンラボプロジェクトについて 現代美術家 名和晃平のインタビュー
向かった先は森美術館チケット売り場。
立体(3D)作品を観に行くのではない。
テクノロジーの動きを視に行くのでもない。
私が佇んだのは、突如チケット売り場を占領したオープンラボ。
コンセプトドリブンを感じる空間。
そのプラットホームに感じるものは、まさに、いま私が欲していた熱量。
クリエーションの思想を動かす力(熱量)のような。
「表現の先にある大望(Ambition)を見渡してもらう」という言葉が腑に落ちた。
クリエイティブのどこかに、毎日違和感を感じていた。
ガチャガチャ耳障りだったり、チカチカ目障りだったり。
彼らのプラットホームには、それがない。
控えめな主張が心地よい。
一例「カメ」。
モニターには完成を歩む「カメ」のデータが映る。
周辺にはヒントとなる物体やマテリアルが散らばる。
「カメ」(3Dプリンターで出力中)は、のそのそせっせと形を成す。
静かにコンセプトドリブンだけが一筋のデータとして「カメ」に確実に伝わっている!
距離ではない。そうだ遺伝子だ。
控えめだけど確実。
その熱量がホンモノであり気持ち良いと思った。
(写真はプーリアのブッラータ。ナイフを入れて食してしまい崩れたの巻!)
テクノロジードリブン中心である社会は、どうしても主張をし合う。
ワンプレートに、あれやこれや、並べた料理はもういい。
暗い空間に佇みながら、ふと、イタリアのチーズ「ブッラータ」をポツンと乗せたような一皿が食べたいと思った。
ナイフを入れたら、なんだなんだ奥深いじゃないかと思わず言ってしまうような。中からじゅわーっと水牛のミルクが流れ出るような。
そして、控えめな主張、遺伝子という熱量ある器がつくりたいと思った。
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