今月は制作の傍らで、納品や新規の打ち合わせが多く都内近郊に出ることが多い。ひとつの個展+オーダー制作が終わるとこのパターンがやってくるのだ。言いかえれば制作で籠り切ってアウトプットした後は、インプットの時期。
さて、そんな納品のすきまにに、ワタリウム美術館で開催中の「坂本龍一
設置音楽展」に行ってきた。ワタリウム美術館は展示によって空間のつかいかたをガラリと変えるので興味深い。今回は、ワタリウム特有の吹き抜けも、青山界隈の通行をレイヤー的に観察できる窓もすべてぴしゃりと閉ざし、光の入らぬ空間に仕立ててあった。
2階は高谷史郎の映像と5.1chサラウンドで聴ける新譜音源、3階はzakkubalan撮影の坂本龍一プライベート画像とミニマル音源、4階がアピチャッポン・ウィーラセタクンのノマドな映像と音。地階では5月発売のアナログ盤が試聴可能。
2階のサラウンド音源に陶酔し、地階では新アルバムアナログ盤をすっかり1枚ボーっと聴いてきてしまった。帰宅して調べた結果、地階の試聴プレーヤーはたぶんSONY PS-HX50、アンプはSONY TA-A1ES。ヘッドフォンはなんだったっけな。とにかく最高だった。まさしくこの記事(⇒SONY)に出ている写真のもの。
インスピレーションを受けた本やDVDなども展示されているのだが、そのなかに私の好きな映画や、大事な大事な愛読書「水の惑 -地球と水の精霊たちへの讃歌」ライアルワトソンがあって妙にうれしかった。