もう10年ほどになるだろうか。わが家の野菜は山梨は南アルプスのふもとから畑から直送してもらっているものだ。2月~3月は寒冷地のため直送はおやすみ。この野菜だけでは足りないので、もちろん普段から野菜を買い足しているのだが、東京で出回る野菜に比べてシーズンがワンテンポ遅いので、好きな旬の野菜が2回楽しめるという感じ。
さて、葉タマネギはご存知だろうか。小粒の新タマネギの頭から長ネギが伸びているようなもの。これは品種でもなんでもなく、タマネギの赤ちゃん。新タマネギサイズになる前に、完全に丸くなる前に収穫されているそうだ。新タマネギより水分たっぷりで甘く柔らかい。長ネギの部分の葉もやわらかい。
アタマからアシの先まで使える葉タマネギ。丸い実の部分はクシ切りに、葉の部分はザクザク円筒切りに。味付けは塩のみ。オイルも一切使わず。
最後にハーブ「ミント)」「スープセロリ」「フェンネル」をザクッと切り、仕上げ1分前にわりとふんだんに鍋に入れる。
今回、庭で収穫された「ミント」は3種類。オレンジミント、スペアミント、ペパーミント。微妙に香りや味が違うのも面白い。「スープセロリ」はセロリの原種らしい。そして、先日プランツのプロである友人からいただいた「フェンネル」(和名:ウイキョウ)。原産は地中海沿岸で、古代エジプト、ギリシャ、ローマ時代から栽培され食用はもちろん薬用としても活用されていたそうだ。
最後に、恒例の「なんちってレシピ」添えておこう。しかしいつもながら量も時間も数字のない直感でつくるレシピなのであしからず。
「タマネギ赤ちゃんのスープ」なんちってレシピ
①葉タマネギ(または新タマネギ)をクシ切り、葉の部分(または九条ネギ)は輪切り。
②沸騰したお湯に①と塩ひとつまみ入れて柔らかくなるまでボイルする。
③塩(お好みで胡椒)で味を整え、仕上げの1分前にざっくり切ったハーブ類(ミント、パセリ、セロリ、フェンネルなど)を入れて火を止めてできあがり。