梅雨前になんとかしよう。いつもそう思いながらもバタバタしていて知らぬうちに雨でじとじとする日が始まってしまうのだ。今年は、梅雨前にきもちのよい乾燥した日がつづく。梅雨のころから羽化する蚊もまだブレイクしていないのでチャンス!庭に一斉に花を咲かせはじめたドクダミをひっこぬく。
まだ若い葉に独特の臭みはあまりない。若葉が顔をだしたとたんに白い可憐な花を咲かす。彼らは地下茎で準備万端なのだろう。本当に堂々とした立派な白い花。地下茎つきのそれを半分、ハサミで茎を切ったのが半分。大きなバケツでじゃぶじゃぶ洗い、乾きやすいように数本ずつ束ねて干す。天気がよくて梅雨前の乾燥期ならば3日ほど、じめじめしていればあと3日。(冒頭写真)
乾いたら茶葉に適するサイズにハサミでカットして、わたしの場合はザルにあけてもう一度おひさまの下でカラッカラにする。(下写真)
カラッカラに乾いたドクダミの葉(花も含む)を、コッチョリーノ直火で使える「ポトル」で煮出す。別に乾かしておいた根っこは生薬だと思われるので入れる(十薬)。
臭みが強いと感じるかもしれないが、発酵茶ではないが本場の野性味強い烏龍茶にもなんとなく似ている。ふだんから薬草茶を好むわたしは愛飲できる風味。根っこを入れなければもう少し無難であろうし、ペットボトルの十六茶系などを好まれるかたであれば、麦茶や玄米茶をブレンドするとお好みの味になるかも。より純粋を求めるかたはこのままで。
熱いドクダミ茶を一口のむと、メントールとは異なる口内除菌感。これは実に気持ちが良い。歯みがき以上に効果が続くような気がする。青春の第一声も「口のなかがさっぱりしてこれはいい!」だった。
冷まして飲むと味のクセは抜け、それこそ十六茶系の味で飲みやすくなる。今夏は冷麦茶の代わりにしようと思う。本格的な夏が来る前に、カラダを再度ととのえましょう。もしかしたら「毒のある女」になれるかもしれない。
パート2では「どくだみのお酒」をご紹介。