太陽暦(二十四節季)では、春分、夏至、秋分、冬至と一年はめぐりめぐる。夏至をすぎると、気温や天気などとは関係なく、カラダのなかから「夏だよ」という声が聞こえてくる。食べたいものがくるっと変わってくるというか。
今年は「ガスパチョ」が無性に食べたくなった。それもそのはず、去年トスカーナの山の家でいただいたそれがよみがえる記事「畑の野菜のガスパチョ」が千穂さん(フィレンツェ田舎生活だより)からあがったから!一昨年、去年とお邪魔している山の家は、語り出したら奥が深すぎて長くなる。その魅力は、彼女のブログを追っていただくことにして、きょうは「ガスパチョ」について。
(写真上:本日Cocciorino作「ガスパチョ」2017)
(写真下:去夏アントネッロ作「ガスパチョ」2016)
当家の料理はどこのレストランよりもおいしい。去年の夏おじゃましたときにアントネッロがつくってくれた「ガスパチョ」は今や忘れられない味。冷えた白葡萄酒とどれだけ合うかなんて野暮すぎて語れない。心が荒みそうになってきたときにスーッと晴れた魔法の味だった。
千穂さんの家の前には大きな自家菜園があり、もぎたてキュウリにトマト、もちろんハーブを使う。アントネッロの「ガスパチョ」にたっぷり入るもぎたてキュウリは見とれるようなきれいな黄緑色。
本日は、アントネッロタイプの「A:キュウリたっぷりガスパチョ」(写真右:ミニミニ土鍋青)と、「B:トマトたっぷりガスパチョ」(写真左:ミニミニ土鍋水色)の2タイプをつくった。
現地でじーっと見て覚えたアントネッロのそれと、千穂さんがブログに書いていた材料で再現したが、同じ野菜でも、あの太陽の下で育った野菜ではないので味が異なる。それは承知の上で、日本でおいしくできるよう少しアレンジした「なんちってレシピ」をいつものように数字なしで載せておこう。
「ガスパチョ」数字のないなんちってレシピ
ーアントネッロ、千穂さん情報より日本風にアレンジー
①キュウリ、ニンニク、ホールトマト(缶詰め★)をミキサーにかけてポタージュ状に。
②オリーブオイルと塩、レモン汁(ビネガーでも可)で味を整える。
③庭のハーブ(オレンジミント、ペパーミント、クールミント、バジル、セロリの葉、フェンネルの葉など★)、トマトの角切り、水にさらした赤いタマネギを乗せてめしあがれ。
★日本のトマトは味が薄いのと湯むきの手間を省き、汁まで甘いイタリアのホールトマトを使用。
★A「キュウリたっぷり」にはミントとフェンネルをふんだんに乗せて。
★B:「トマトたっぷり」にはバジルとミントを乗せて。
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