「水鏡」
景色も時間も出会いも
倍になる場所がきっとある
前回の展示を10月初旬に終え、2ヶ月ちょっとで全ての作品をつくり卸しました。前回のオーダーも大切に制作したいので、週ごとに気持ちを分けオーダーと新作を交互に取り組むというスケジュールを組んで。⇒高島屋オーダー作品について
人生には大切なものがひしめきあう時機があるのだと思います。今年の初夢は大きな大きな虹をジェットコースターのように滑ったりまわったりする夢でした。ある時は真っ白いネズミがかわいい姿で立っている夢でした。なんとなく自分自身だけが見えない先を見ていたのかもしれません。
「絶えることないお客さま」で熱気ムンムンな展示スペースにて、長い時間ご接客待ちに「耐えてくださるお客さま」に深く感謝申し上げます。涙が出るような出会いや舞い踊る再会やおなかが痛くなるほどの笑い。モノづくりとその発表の意義と、さらには生命のチカラを実感する毎日です。
初日はオープンから作品をお選びくださるお客さまでいっぱいになりました。本当はもっとひとつひつとつご説明をしたかったのですが、上手にやりくりできなかったかもしれません。日々、制作は得意でも、何十年やってもご接客はまだまだです。
当ホームページを世界の全国各地から見てくださったり、facebookやTwitterやInstagramをチェックしてくださっている方がいらっしゃることをここ数年で知りました。海外から来て下さった方、新幹線で遠方よりこの展のためにきてくださった方々も数名いらっしゃいました。オーダー作品をお待たせしているのに新作も選んでくださったお客さま。唯一のお休みをとってきてくださった方、お具合が思わしくないのに元気を出してきてくださった方、ご家族が心配であるなか急ぎ足でどうしてもと来てくださった方、もう何十年もあちこちの展につきあってくれる旧友などなど、唯一の月曜定休日は、やることが目の前に山積みであるなか、思い出してはジーンときています。
まだお会いできない方々で、きっと拙いこのブログを読んでくださっている方々もいらっしゃるのでしょう。せめても、この文章に私らしい想いを込めて。お会いできるように不思議なチカラがカラクリをくるっと回してくれると思っています。
みなさま、本当にありがとうございます。
明日から6日間、クリスマスイヴまでの横浜元町でお待ちしております。