一年中、制作するか展覧会に立っているか、ときにイタリアに旅してるかのどれかなのですが、アイディアでおなかがすくので、大量のインプットも必要です。先月1月はウェイティングいただいていた打ち合わせつづきで、外に出ることが多かったので、できるだけすきまの時間に「インプット」で空腹やノドの乾きを満たしました。1月に鑑賞したものの中から、記録に留めるべくイベントや鑑賞したものをまとめます。
●「にっぽんの暮らし展」代官山 T-SITE GARDEN GALLERY
偶然にも昨年も通りがかりで入り、今年も偶然この展に出会いました。しかも、昨年高島屋で展覧会をしたときに隣のブースでお知り合いになったマルナオさんと、お茶のカネジュウ農園さんがいらしゃってびっくり談笑。新作の「カネ十アールグレイ(ベルガモット入り)」を購入。Cocciorinoのポットで数煎淹れてもおいしいお茶です。
初心忘るべからず。母校ムサビへ。あらためて校舎や設備の秀逸っぷりに関心。生活の経験を重ねたほうが磨かれる分野と、より新しい発想が光る学科の差があるのだなあと改めて感じながら鑑賞。創設以来、2019年度より初の新学部が誕生する母校にあらためて関心を向けて行きたい。
●「南方熊楠ー100年早かった智の人ー 展」 国立科学博物館
森羅万象を探求した「研究者」としての熊楠から、長年かけて多くの書き写しをし、実際に自然のなかを調査をし、採取し、資料としてコレクションしてきた彼は、100年後に生きるわたしたちへの「情報提供者」。神社合祀反対運動においては、自然保護運動の先駆者であると断言できるでしょう。
熊楠は、学問の方法論を展開するために学僧
土宜法竜と文通(書簡)をするなかで、思考の方法論ともいえるのだろうかキーワードを絵図にしたものがあります。この「南方マンダラ」というフレームワークというか言葉のマッピングにあらためて興味を動かされました。自宅に戻り、家人が持っていた「南方マンダラ(初版)」と「南方民俗学(初版)」を本棚からひっぱりだしてきて再読中。
●「日々の毎日展」ひびのさなこ×児玉伸一展
ひびのさんのハンコが好きで、COCCIORINO土鍋のハンコをオーダーしたいので初日いそいそうかがいました。まずは会場で販売していたオリジナルハンコのもろもろを入手(写真左)。ああやって使おう!こうやって使おう!とイメージして選んだハンコはちょっとマニアックなセレクトだったかな。
毎日のハンコとイラストと言葉は、ひびのさんと児玉さんのかけあいのような面白さ。児玉さんの「おにぎり」イラスト作品も思わずゲット(写真右)。児玉さんのサイン「Tama」とわたくしのサインがまるきり同じで、恐れ入りながらも字体や画風も近いので、おもわず自分でもハッ!とします。