去秋、里山を通る機会があったのですが、柿の実が鈴なりで、うひょうひょとなったことを思い出しました。都会のスーパーでも柿が豊富に売られており。柿はもともと好きな果物でしたが、あらためて今年はなんて柿がおいしいのだろうと思い、毎朝お気に入りの豆乳ヨーグルトに柿を入れて食べていました。
「柿の実の多い年は寒気はげしい」ということわざがあるようですが、本当にこの冬は東京にも大雪が降り、何とも冬らしい寒さの毎日です。
だいぶ前になりますがフィレンツェ在住時代、トスカーナのレストランでドルチェ欄にあった「CAKO
FRESCO(生の柿)」を頼んだことがあります。日本でも食べられるので、もちろんこれは興味と経験でオーダー。じゅくじゅくに熟した柿が、ちょっと小さすぎないか?というサイズの無味乾燥なお皿にのせられてスプーンと登場。ほじくって食べるわけですが、そこから会話は弾み、これでリゾットやペンネのソースを作ったら絶品だぜとシェフは言いました。その後、数年たって「柿とモッツァレッラのピッツァ」に出会い、とうとうあるレストランで「柿とゴルゴンゾーラのペンネ」に出会いました。「洋梨とゴルゴンゾーラのリゾット(またはペンネ)」はご存知のかたも多いでしょう。それと似たような感覚です。
柿の季節は最終段階。いやもう終わったかな?の季節に、じゅくじゅくに熟した柿で「柿とゴルゴンゾーラのペンネ」をつくりました。恒例の「なんちゃってレシピ」参ります。分量も調理時間もなしですよ、相変わらずのうつわ職人であり、お料理に関しては素人ですから(笑)。
●柿とゴルゴンゾーラのペンネ
①タマネギみじんぎりをオリーブオイルで炒める。
②熟れた柿の実をスプーンで救いだす。
③①と②をフードプロセッサーにかけ、塩こしょうで味を整える。
④茹でたペンネに③を和えて味を整える。
⑤②とは別にみじんぎりにした柿とぽろぽろにしたゴルゴンゾーラを散らす。できあがり!
←前の記事「記録的らくがきごはん」
←前の前の記事「1月の鑑賞イベントあれこれ#3」