オーガニックライフ・レストランANNIVERSARY GARDEN(※1)で定期的に開催されている「学びのセミナー」に行ってきました。今回は、ミラノで出会った斎田瑞恵ドクターが講師であるということで、まなじりを決して参加。
今回の「幸せな食卓のありかた」というタイトルのセミナー(※2)は、自然栽培野菜や有機栽培野菜、厳選されたお肉やお米などを使った食事を堪能しながら瑞恵さんとの座談会形式の食事会。テーブルをはさんで向かい側の方とお料理をシェアするスタイル。お向かいのすてきな女性はインド哲学や呼吸法の研究者で、ヨーガの先生でもある方で、会話もはずみました。
瑞恵さんは、ミラノの展覧会でミニ土鍋をご家族分ご購入くださったお客さまであり、その後、お仲間の食事会に呼んでくださったり。おはなしがおもしろいし、現役ドクターでありながら3人の子育て奮闘中のママであり、文句なしの才色兼備。
ご専門である「予防医療」や「プレコンセプションケア」について、中でも力を入れて研究なさっているという「鉄分」のおはなしは興味深く、レストランが用意した鉄と抗酸化作用をテーマにしたお料理の数々といっしょに自然な流れでカラダに入ってゆくという感じでした。
いつの時代も「女性は鉄分!」と言われていますが、貧血症でないわたしは「だいじょうぶ」なんて思っていました。しかしながら鉄分はエイジングケアに勝る栄養素であると目からうろこ。植物性の鉄分は、たんぱく質のチカラを借りて体内に運ばれるということからも、改めて食はバランスだと初心にも戻れました。
もうひとつ興味深いこと。「血液検査ではわからない細胞レベルの貧血がある(潜在性鉄欠乏性)」と瑞恵さん。腸内で吸収された鉄分はカラダの各所に行きわたり、そして貯蔵鉄フェリチンとなる。健康診断など一般的な血液検査ではこのフェリチン値は測らないそうで、要は「隠れ貧血」の可能性も否めないから、特に女性は日ごろから鉄分の摂取に意識を注ぐのが良いでしょうというおはなしだったのです。
(※1)アニバーサリーガーデンは八芳園が運営するオーガニックレストラン。閑静なプラチナ通りを少し歩いたところにある。7大アレルギー(グルテンフリー含)に対応した料理を提供。
(※2)レストランで使われている自然栽培の野菜や食材の提供は 専門店「自然栽培の仲間たち」(自由ヶ丘)。コラボレーション企画のサポートもm。冒頭の写真のパンも両者のコレボレーションでできあがったもの。