風がないのに動くから「独活」。これを「ウド」と読む。大好きな春の山菜。なんだか就活とか婚活とか、そんな独りで前向きに行う活動かと思ってしまいそうな。
腑に落ちるもうひとつの意味としては「生土」(ウド)で、山菜が芽吹く様子が想像できてすてき。顔を出したばかりの香りよいウドを春の恵みとしていただく一方で、大きくなったら「ウドの大木」という言葉があるように“図体ばかり大きくて役に立たないよ”という否定的な意味合いになるのもおもろいですね。
この時季にたくさんいただいておこう若いウド。来客があったので、ウドのサラダをつくり、家族用の常備菜としてウドの皮のきんぴらを。ゴボウのそれとはまた違うシャキッとした歯ごたえ。若いからこその苦みと芳香もからだじゅうに広がります。
「ウドのサラダ」
①ウドの皮を厚めにむき両方とも酢水にさらす。
②本体は拍子切りでヨーグルトマヨネーズ(※1)を和える。
③塩レモンを添えてどうぞ。
※豆乳ヨーグルト+白ビネガー+白味噌++マスタード+塩こしょう
「ウドのきんぴら」
①酢水をよく切った皮は細切りにする。
②オリーブオイルとごま油をたらしたフライパンでひとかけの鷹の爪と炒める。
③醤油、酒、甘酒、ゴマを加え炒め、お好みで七味をふってどうぞ。