(前記事からのつづき)
そんなこんなで、北海道の春は土からにょきにょき顔を出したアスパラが出迎えてくれる。形を学ぶばかりでなく、食材や味を体験して感動して、胸がドキドキして、その鼓動が脳や手に伝わって形が出来上がる場合と、空想がそれをさせるときと両者ある。
大学時代、教授が「食べること、飲むことが好きなヤツはどんどんつくるね」と言っていた。とにかく、人はその体験を引き留めたいと思い創造する。器づくりを踏まえたこのごちそう、役得というか、食いしん坊にぴったりな仕事であることはまちがいない。
以下の写真は、帰宅してすぐに土鍋にせいろをおいて蒸したアスパラ、スナップエンドウ、ニンジン、そして鶏むね肉。たんまりプロの料理をいただき、さすがにフレンチのソースは奥深いのでマネできないから庶民的ないつもの18番ソースで許して。
◎食材はすべて土鍋+せいろ蒸し。
◎ソース3種はすべて自家製
1.アスパラの袴をピーラーでとり、せいろで蒸す。アスパラの太さにもよるがわたしは湯気が出てから3~4分。スナップエンドウやニンジンも同じく蒸す。
2.鶏むね肉は塩こしょうをなじませ、白ワインに10~20分浸したものをせいろで蒸す。火が通りやすいようにひと口大に前もって切ってせいろへ。
3.「ソース1」豆乳ヨーグルトにカレー粉+マスタード、白ビネガー、塩こしょうで味を整え、アスパラやスナップエンドウに添える。スナップエンドウにはドライルバーブを添えると酸味が旨味に!
4.「ソース2」自家製よもぎペーストを少し敷いた上に鶏肉を乗せ、うえに「ソース3」自家製桑の実ジャムをかける。