とつぜんチーズがぷうーんと香りジグジグ焼けるグラタンが食べたくなったりします。
蒸し野菜に具だくさんのスープ、玄米に魚の煮つけに冷奴。そんな粗食が好きだと言いながら、勝手に暴走することが多々あります。
陽が落ちて薄暗くなるころ、制作はノリに乗る。そんな言い訳から、子どもが小さいころから我が家の夕食づくりは申し訳ないほど遅い。近所のあちこちから風にのってくるおいしそう匂いをかいでも焦りはしない。どこまでも母性を捨て制作をしていたのかもしれません。夕食が遅いと「〇〇な子どもになる」とか世間は無責任にいうけれど、母の姿がなければ、人間は仕方なく動く。夕食までに宿題やお風呂を済ませておくように告げ、そして任せる、それしかないのです。
そして、あっという間に子どもは育ってしまうもので、いまやどんなに遅い仕度でも「ごはんは食べますか?」「お先にいただきます」とメールのやり取りが交わされるだけ。逆に空しさはなく、またまた制作に傾倒できるわけで。
あ、豆腐グラタンにしました。とってもおいしいクイック料理です。
1.豆腐にクッキングペーパーを巻いて重しをして水を切る。
2.タマネギをクシ切り、小松菜は水を切っておく。
3、①の豆腐に醤油をぐるっとまぶしフライパンで焼く。
4.米粉を水と豆乳でとき弱火にかけて焦げないように混ぜる。とろみがついたら塩とコンソメひと欠け隠し味に豆乳ヨーグルトと白味噌。
4.②と③をグラタン皿に入れ、④を流し入れる。
5.表面にとけるチーズ、パン粉と粉チーズをかけてオーブンで焼く。
グラタン皿には、耐熱ガラス、鋳物ホーロー(ストウヴ、ル・クルーゼなど)があるけれど、極々ふだんの気持ちで使えるのが陶器のグラタン皿ではないかと自負しています。ふだんはサラダやおかずを入れるお皿として、時にオーブンに入れてグラタンやパエリアを焼いたり、直火で炒め物などもできます。