我が家でおかわりが止まらない「秋さわらのトマトスープ」。八百屋に並びはじめた露地ものの秋白菜とさつまいもと一緒にぐつぐつ!さわらの脂と旨みたっぷり、出汁なんかいらない!
土鍋の余熱で、完食するまでほかほかスープ。
「鰆/さわら」は春の魚と書き、ご存知のとおり春の季語でもある。春になると卵を抱えて瀬戸内海にはいってきて、春を告げるといわれたらしいが、産卵期より、ふたたび日本海の旅に出て肥えてくる秋から冬は、脂がのってきて味にもコクがある。
鰆(さわら)と鯖(さば)、両者ともに青魚であり、外見が似ているように思う。形状は、さばのほうがプリッとしていて、さわらのほうが語源のとおり細くてシュワッとしているが。
余談だが、イタリアの魚屋や市場で魚を選ぶのは、楽しいけれど難しい。イタリアで「スゴンブロ(Sgombro)」と聞けば脳内で「さば」と変換されるのだが、下の図鑑にもある「タイセイヨウサバ」は、表面の柄などから日本の「さわら」に似ている。「さわらじゃないの?」と言いたくても、「さわら:スゴンブロ=さば」であるからして…。イタリアの魚屋では、日本でイメージしていた色や柄とちょっと違ったり、魚の名前が地方によってぜんぜん違う(日本も同様)。とにかく魚屋であれこれ会話するのは楽しい反面、とても難しい。
「さわらのトマトスープ」
1.さわらを一口大よりすこし大きいくらいに切り、塩をまぶし、ペーパーで水をふきとり、そのあと酒に30分くらい浸す。
2.白菜をザクッと、さつまいもを一口大に切る。
3.フライパンで①を皮面から焼いて焦げ目をつける。
4.土鍋に少量のオリーブオイルとニンニクをいれ②をさっと炒め、水を加えて煮る。さつまいもが少し柔らかくなったらホールトマトを入れ、ぐつぐつ始まったら③を入れてさらに煮る。
INFORMATION
我妻珠美 陶展 -秋を炊く-
Tamami Azuma
Ceramic Art Exhibition
Ecru+HM (GINZA TOKYO)
2018年11月16~24日 ※21日休廊
12:30-19:00 (Last day 17:00)
東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビル4F
詳細・お問い合わせ Ecru+HM