9月のイチジク「セッテンブリーニ」
展覧会の終了後、ごぶさたしています。
季節ははらひれほと、夏から秋へ変わってしまいました。
みなさま、甘く熟されたでしょうか。
イタリアでは夏の強い太陽をあびて、8月末から9月の晩期に食べる熟した甘いイチジクを「セッテンブリーニ」(セッテンブレ: 9月)と言うんだよと、カラブリアの家族が庭に満ち満ちるイチジクの実を、もぎりながら教えてくれました。今ごろ濃密な芳香を放ったイチジクが、採りきれず大地に落ちているのだろうな。
参考記事 I FICHI, UN TOCCO DI DOLCEZZA A OGNI PIATTO
花火が咲くころ
日本の、特に東京の夏は、なんだか不発な花火のようで。
恒例のイタリア「旅する土鍋」はご多分にもれずできなかったので、ご注文作品の制作を、暑さに耐えながらコツコツと。さすがに夏の制作はきついですね。
ようやく涼しくなってきたので、窯たきの準備として、絵付けに入りました。うれしい悲鳴として、数量がかなりあるので、注文順で仕上がらないことをご了承ください。悩ましいのは、この先の焼成ですべてが成功するとは限らない真実も受け止めてくださいませ。10月初旬、もしくは中旬くらいまでにはなんとか。
今年は、独立工房20周年でしたが、おとなしく過ごします。不発な花火、いつかまたみなさまとお会いしてドンと打ち上げましょう!あと10年先にドンとまとめてでもいいかしら。湿気ないようにしなくてはね。夏のおつかれ、ご自愛ください。
かしこ
コッチョリーノ 我妻珠美