「外に向いて進んでいくのはもちろん良いけれど、これからは内側を向くことも悪くないんじゃないかな?」と、先日リアルタイムで拝聴した発酵デパートメントのトーク「ワインとたまり漬」の中で、ぶどう農園のかたがおっしゃっていて。ひねくれたおかしな時代だからこそ、この素直な直球が胸の奥に響きました。
“日本で食べられる喜び”を、もっともっと楽しみたいと思っています。お料理の中では、可能な限り、砂糖の代わりに甘酒を使ったり、小麦粉の代わりに米粉を代用したり、大豆は国産のものを、野菜も日本の旬で味わえるものを。もちろん、第二の故郷であるイタリアの産物も大好き。日常と特別を、うまく味わっていきたいと思うようになりました。
今回の「うつわ職人のなんちゃってレシピ」は、カブのミルクスープです。
葉までみずみずしい春のカブも、新タマネギもそろそろ終わります。大きな土鍋で家族分のスープをつくった翌日、ひとり用の耐熱スープ皿で温め直して、粉チーズをとかしました。我が家は、シチューのとろみは米粉、揚げ物も米粉を使います。
「米粉でとろりカブのミルクスープ」
① 「カブ」の皮をむき半月切り。「カブの葉」があれば小口切り。
② 「新タマネギ」は細めのくし切り。
③ 「ベーコン」は細切り。
④ 「1,2,3」をオリーブオイルで炒め、水をひたひたに注ぎ、塩を入れてグツグツ。
⑤ 「4」にもう少し水を足してグツグツ。
⑥ 水と同量くらいの「豆乳」(or牛乳)に「米粉」を溶く。(※参照)
⑦ 火を一度止めて「5」に「6」を円をかくように注ぐ。
⑧ もう一度点火してゆっくり混ぜ、とろみがついたら完成。
※米粉量:1カップくらい:米粉大さじ2くらい
(とろみ具合はお好みで)
以前は米粉というと、上新粉や白玉粉、団子粉、餅粉などでしたが、ここ数年、スーパーマーケットに定番商品として並ぶようになった料理用の米粉。
料理用の米粉:水洗いした「うるち米」を小麦粉程度まで細粉砕した粉
上新粉:洗いした「うるち米」を乾燥させて粉砕した粉
白玉粉:浸水した「もち米」を水を加えながら臼挽期して乾燥させた粉
もち粉:水洗いした「もち米」を乾燥させて粉砕した粉
だんご粉:「もち米」と「うるち米」をブレンドした米粉