「保温性」の良い土鍋ですが、毎年この季節くらいから「保冷性」という得意技のご紹介も開幕。
土鍋を冷蔵庫(または冷凍庫)に入れて冷やします。大きな土鍋は無理でもミニ土鍋であれば入るかな。空間的にゆるせば蓋も一緒にというところですが、我が家の冷蔵庫はそれほど大きくないので入りません。本体だけでも充分です。急いでいる時は、氷を入れて蓋をすれば土鍋がミニ冷蔵庫みたいになります。
冷やした土鍋に果物や野菜をいれて、そのまま食卓へ。おやつや、食後のデザートにいかがですか。
庭の桑の実や、森のベリー類などは繊細で傷みやすいので流通がむつかしいと言われています。ゆえに自生のそれらをつまみ食いするのが一番なのですが。市場に出る果物がプラスチックのパックの中で蒸れてしまうのも心配です。土のうつわに移すと、ほふぁぁという声が聞こえてくるような。土や木など自然素材の道具は、蒸れにくくてやさしいのです。
東京の土壌(地元)でつくられた根菜も愛おしい。
東京でつくられた北海道の品種、男爵芋「とうや」を皮ごと。どんな味なのか、シンプルに味をつけない調理法として土鍋とセイロで蒸してみます。甘い香りが漂い黄色い断面が食欲をそそるのです。新タマネギと一緒に蒸して、オリーブオイルと塩だけで立派な夕食。えぐみの度合い、甘さを知れば、どんな料理にしようかイメージが湧いてきますよね。