※お手数ですが最下部「パソコン画面」への切り替えを推奨いたします
【ご使用上の注意】 ⇒EARTHENWARE
目次
1.手仕事である器
2.呼吸している器
3.育ててください器
「ご使用前にすること」
「洗浄と乾燥について」
「調理するときの注意」
「その他」
◎ 手仕事のため個体サイズや模様が異なります。
◎ 器の外側はテクスチャーや色の特徴を生かすため素朴な仕上げを施しています。
吹きこぼれ、焦げ、すすなどの汚れが落ちにくいことをご理解の上お選びください。
「汚れまで育てる」という感覚でお見守りください。
◎ 器の内側は釉薬をしっかりかけていますが、経年変化(渋み・焦げ・貫入など)が起 こります。ご理解の上でお使いください。
◎ 持ち手や蓋のつまみは衝撃に弱いのでご注意ください。
少しの衝撃でも内部に亀裂が入ってしまうと取れやすくなります。
◎ 作家の一点物は、耐久性よりアート性を重視しています。
使用頻度の高いご使用や食洗機のご使用は保証しかねます。
◎ その他、ご使用時の詳しい注意点については、以下をお読みください。
◎ザラザラした粗めな土と厚みのある質感が特徴の土鍋です。
テーブルや調理台をキズつけやすいのでご注意ください。
◎加熱・冷却により膨張や収縮をくりかえすことができる特殊な土でつくられます。
土が「呼吸」していると想像してください。
◎「吸収しやすく」汚れもニオイも吸い取ります。
水分を吸ったままで火にかけると水蒸気爆発を起こしやすいため、よく乾かしてからご 使用ください。水分はカビの原因となりますので、充分乾かしてからご収納ください。
◎「1」でも書いたように、内外ともに使っているうちに経年変化が起こります。ご了承 いただいた上でお選びいただくほか、育てるという感覚でご使用を楽しんでください。
◎我が家の愛用土鍋は10年くらいになりますが、白から薄茶色に成長しました。
お客様から「汚れてしまいました、どうしたらよいでしょうか?」というお問い合わせ を受けますが、これは土鍋の宿命です。「あなた色に育ててください」と申し上げてい ます。ご了承くださいませ。
◎下記に育てるためのポイントをQ&A方式で掲載します。
「使用前にすること」
Q: 使う前にすることはありますか?
A: 何もしなくてもお使いいただけますが、粗い土、貫入などの特徴による「しみ込み」 や「もれ」を、少しでも防ぐためには以下のような手間が効果的です。
1.お粥、または米のとぎ汁(米粉、小麦粉で代用可)を30分ほど炊き一晩放置する。
2.翌朝、水で洗って充分に乾かす。
A: 土のすき間に油や食品がしみ込みにくくなり、汚れやニオイを防ぐことがが移るのを 防ぎます。
「洗浄と乾燥について」
Q: 使っているうちにニオイが気になるようになったのですが?
A: 以下の方法を試してみてください。
冷ました後は水洗いをして、完全に乾かしてください。
1.水を八分目まで入れ、酢を大さじ2~3杯入れて沸騰させ自然に冷まします。
Q: カビがはえてしまいました。
A: 以下の方法を試してみてください。
吸水性のある土であるため、漂白剤は避けてください。
1.水を八分目まで入れ、酢を大さじ3杯入れて沸騰させ自然に冷まします。
2.水を七分目まで入れ、重曹を大さじ3杯入れて沸騰させて自然に冷まします。
※沸騰後に重曹をいれると吹きこぼれますので水の段階で入れてください。
Q: 吹きこぼれや食品の汚れがついてしまいました。
A: 本体の外側は、テクスチャーや色合いを重視する意味でほぼ無釉です。
ふきこぼれた汚れや、直火による煤や焦げは取れません。
みなさまには「育ててください」とアドバイスして おります。
A: 内側にはしっかり釉薬をかけていますが、白い釉薬の場合、着色や焦げが残る場合が あります。 本体同様に、経年変化をゆっくり楽しみながらお使いください
Q: 料理を焦がしてしまい、鍋底に焦げがつきました。
A: ぬるま湯につけ置きしてからスポンジで洗って下さい。
それでも落ちないような強力な焦げについては以下の方法を試してみてください。
1.まず重曹を大さじ2杯入れ、そのあと七分目まで水を入れる。
2.弱火からはじめ中火で30~40分沸騰させます。
3.冷めるまで放置し、そのあとスポンジで焦げを落とす。
Q: 使い終わったら普通に洗えばいいですか?
A: 基本的には通常の洗浄で結構ですが、食洗機には入れず、手洗いをしてください。
他、注意点は以下の通りです。
1.食品を長時間いれっぱなしにはしないでください。
2.つけ置きする場合は、汚れた他の器と一緒にしないでください。
Q: 洗ったら拭いてしまえばいいですか? どうやってしまえばいいですか?
A: 湿ったままで収納するとカビやニオイの原因になるので充分にご注意ください。
1.内側と外側ともに充分乾かして下さい。
2.本体を裏返しにして鍋底もよく乾かしてください。
※鍋底を上にむけた状態で、使用していないコンロ上に置き一晩乾かすと便利です。
調理する時の注意
Q: 本当に調理に使えるの?
A:残念ながら電磁調理器にはお使いできませんが、直火、オーブン、電子レンジにはお 使いいただけます。以下の注意点を守って、どうぞ安全にお使いください。
1.空焚きは破損の原因となりますのでおやめください。
2.オーブン料理、汁気の少ない料理の際は、オイルを含ませたペーパーで油をサッと 塗ってご使用ください。焦げ付きを防ぎます。
3.ぬれている状態で火にかけないでください。
水蒸気が本体にこもり破損の原因になります。
4.急な加熱、冷却にとても弱いです。弱火から徐々に中火、強火にしてください。
5.空焚き、揚げ物はおやめください。割れる原因となります。
5.火からおろした鍋を、ぬれ布巾、大理石、ステンレス素材など、急冷するような素材 上には置かないでください。
6.熱い状態の鍋を水やお湯にさらさないでください。急冷による破損の原因になります。
7.調理後の鍋底は熱いので鍋敷きを敷いてください。「2」のような急冷する素材を避 け、木やコルク素材の鍋敷きをご使用ください(鍋敷きには焦げ跡がつきます)
化繊およびプラスチック素材は溶けるので使わないでください。
8.調理後は、本体の取っ手や、蓋のつまみが熱くなります。
やけどには充分お気をつけください。
9.火から鍋を上げる時は、取っ手がグラグラしないか、取れそうな感覚はないか念のた めご確認ください。蓋のつまみはデザイン的に繊細な形でできています。事故防止の ため、蓋のつまみを持ったら、もう一方の手を蓋の縁に添えてお持ちください。
「その他」
Q: 蓋のつまみの穴はなんですか?
A: 蒸気が出る穴です。確実な密封性はないので、穴からの蒸気だけでなく、蓋の縁から の吹きこぼれがありますのでご注意ください。
1.ごはんを炊くときは、ここから蒸気が出たら弱火にする合図です。
※蒸気によるやけどにはご注意ください。
2.本体に水とハーブを入れて蓋をする。写真のように蒸気穴にハーブ(ローズマリーや セージなど)をさして湯をを沸かすと、ハーブスチームが楽しめます。
※蒸気によるやけどにはご注意ください。
3.ハーブスチームでなくても、蒸気穴に花を出す演出もかわいらしくお勧めです。
Q: 蓋を割ってしまいましたが、蓋だけつくってもらうことはできますか?
A: 蓋のみ、本体のみのリクエストはお断りしております。ご了承ください。
本体と蓋のフィット感を大切にしてつくっており、常に両者を一体化させて制作を進 め、窯の中でも焼きあがるまで一体です。生産性や窯詰めの効率をあげるために、本体 と蓋をバラバラに制作する場合が多いのですが、Cocciorinoの土鍋は生産性よりも芸 術性を重視した一点物です。